平野製菓 江田島みかん羊羹
住所 江田島市能美町中町855(直売店舗無し)
TEL 0823-45-3125

歴史ある江田島市能美町中町の製菓店。

昔は色々な商品を手掛けていましたが、職人であるお父さんのご年齢もありみかん羊羹一筋で営業しています。

平野製菓さん店頭での販売はありません。

 

伝統の味、みかん羊羹を欲しいと言っていただける人のもとへお届けするために。

80歳を越えても平野さんは羊羹を混ぜる櫂を取ります。

 

「夢街道さんとことかあんたんとことか欲しい言うけえ出しよるんよ」

そう言ってぽつぽつとお話して頂いた職人のお父さんは御年83歳。(2018年春、取材時)

息子さんは他の仕事に就き、後を継ぐ後継者がいない平野製菓さんですが、お父さんにしか作れないみかん羊羹を欲しいと求める声に支えられて今もお仕事をしています。

 

砂糖や寒天、材料の重量もあり一人ではできない作業。

息子さんが手伝いをしてくれる休日にゆっくり時間をかけて櫂を回しています。

長年の経験で熟達した羊羹の技について教えて頂きました。

 

機械で混ぜたら羊羹のこしが出ないので、寒天の機嫌を伺いながらまぜる。

寒天を練っているときにちょっとでも砂糖が入ったらダメになる。

水あめのあんばいや材料のタイミング、そして「いつ上げるのか」のタイミングは長年の「勘」で培ってきたもの。

 

「わしの勘で息子らは知らんけぇねえ。これは継いでくれんわい」

静かな声でお父さんは語ってくれました。

 

 

「ええがいにできてくださいよ。願いながら混ぜるんよ。焦げんように。ぐちゃぐちゃやったらいかん。ゆっくりゆっくり」

一定の速度で、混ぜ続ける時間は1時間。砂糖が入りみかんが入り最終的には温度も300度ぐらい。うっかりはねたりすれば一瞬で火傷する温度まで上げながらゆっくりゆっくり混ぜていきます。

 

みかん羊羹の他には、お餅を作ることもあるそうです。

お餅は今は機械でできるしみんなに協力してもらって作業をするそうですが、昔は手で切っていて手が火傷で「ぐじゃぐじゃになるくらい」大変なお仕事だったそう。

「仕事いうんはなんでも痛い目熱い目しな仕事にならん」

そう語るお父さんの声はやっぱりとても穏やかです。

 

仕事をしていたら計算したりもするし、ぼけんのんよとも言われながら。

「もう車も乗れんけん、取りに来てくれんとやれんのよ。みんな取りに来てくれる」と、ありがたいと語ってくれました。

 

最後の袋詰め作業は息子さんご夫婦のお仕事。

みかんのいい香りの充満する作業所で、ゆっくり丁寧にみかん羊羹は作られています。

 

みかん羊羹への「欲しい」の声に支えられて、これからもお父さんはがんばってみかん羊羹を混ぜてくれるでしょう。

大量生産はできませんし息子さんのお仕事がお忙しくて作業に入れないこともありますので店頭から品切れしてしまうこともありますが、ゆっくりゆっくりお待ちください。

 

 

江田島みかん羊羹は

ふるさと交流館

小用港夢街道

シーサイド温泉のうみ

広島本通り夢プラザ

他でお求めいただけます。