3.クマン岳 ページ下にダウンロードできるマップがあります

標高399.8m 江田島市江田島町北東部、切串地区に位置する山。

謂れは「昔、切串の長谷川沿いに人が暮らし始めたころ、非常に用心深かった。近づく人が恐れるようにと、クマの形に似せようと大きな木、小さな木、シダまでも使ってクマの形にした。いつしか熊ヶ岳と呼ばれるようになり、転じてクマン岳と呼ばれるようになった。」とのことです。

※写真中央やや左がクマン岳のピーク。

所要時間 

切串港から頂上まで約1時間45分

古鷹山からの所要時間 約1時間 ※あくまで目安です。

 

 クマン岳は古鷹山と並んで連峰となっています。江田島中央(奥小路登山口)から登る場合は、一度、古鷹山に登り、尾根沿いに北進、途中、舗装路の林道にでますが、そこから尾根伝いに進みクマン岳頂上となります。頂上は広く、特に北側の展望は良好です。

 切串港から登る場合は、港出口に看板があるので、そこを道なりに直進、登山口の看板を過ぎると、急登となります。ここから尾根に出るまではきつい上に、夏場は風裏となるため、息苦しさを感じるほど。標高は399.8mと低いのですが、登り甲斐がある山です。


※切串側からの案内写真

 

 

登山口の途中までも、ところどころ、こうした看板が出ています。登山口までは集落の中を通りぬけるようになります。港からまっすぐ道なりに進むとOKです。

 

 

登山口看板。上の写真にしたがって、途中お墓の横を抜けたりしながら進むとやがて登山口の看板が出てきます。ここから本格的な登山道となります。ここからはほぼ道なりです。ゆっくり歩きましょう。

 

写真左下 登山道入り口 一列縦隊で進む道、踏み跡はしっかりしていますので、尾根に出るまで迷うことはないでしょう。

写真中央下 途中竹林の中も進みます。

登坂の途中では、ところどころ登って風景が見えます。対岸は絵下山、天狗城山、烏帽子岳など呉の山々が見えます。

 

 

 

尾根に出ると、この道標が出てきますので、これにしたがって進みます。右側にはなんとなく道がありそうな雰囲気ですが、こちらは廃道となっています。

 

 

 

 

 

 

尾根を進むと、途中でこのコース一番の展望ポイントが出てきます。

ここでコーヒーを沸かして飲むと格別!

ただし絶壁でもありますので足元は要注意です。

写真左下 尾根道の途中はこんな感じで広い所もあれば、岩をよじ登るようなところもあります。

写真中央下 エニシダの実がはじけていました。ここ古鷹山クマン岳一帯は昭和53年に大規模な森林火災に見舞われました。火災後の治山にはこのエニシダやミモザ(ギンヨウアカシア)などが植林され、いち早く山を緑に覆う治山作業をしました。これらの植物はその後出現する本来の植生に負けて、消失する運命にあります。黄色の花で覆われる春の古鷹山、クマン岳が見られるのもあとわずかかもしれません。

写真右下 クマン岳の小熊岩。尾根道の途中にある岩が小熊のように見えます。

399.8mの頂上です。頂上は広く、眺望は北側に開けています。地元の方がボランティアで切り開いた頂上の風景です。

頂上を過ぎて、再び尾根伝いに古鷹山へ向かいます。途中の道は草が多いのですが、撮影が夏ですので、秋・冬はもっとすっきりと歩けます。途中に帆立岩がありここも展望ポイントです。

アクセス

◆船 ①広島宇品港―切串行フェリー(上村汽船)ー江田島切串港(西沖桟橋)-登山口は目の前です。

   ②呉ポートピア港ー切串行フェリー(さくら海運)-江田島切串港(吹越桟橋)ー徒歩で切串西沖桟橋を目指します。

江田島市内各所から切串への公共交通は非常に少ないです。ぜひ、船でお越しください。

ダウンロード
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである(承認番号 平29情複、第1152号)
クマン岳 古鷹山トレイルマップ.pdf
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