1.クマン岳―古鷹山 縦走コース ページ下にマップのダウンロードがあります。
クマン岳―古鷹山の縦走は人気のコースです。
最もポピュラーなコースは切串からクマン岳に登りはじめ、古鷹山山頂ー奥小路登山口に下りて、バスで小用港へ行き、高速船で広島に戻るというコースです。
切串15分―クマン岳登山口60分ー尾根道30分ークマン岳山頂60分ー古鷹山頂45分ー奥小路登山口
★このルートの魅力、かく語りき・・・(文:江田島トレッキング倶楽部 滝田)
切串から上るとき、取りつきからの急登は、正直大変かもしれない。時折見える眼下の切串の町を眺めては、一息入れよう。大変な分、尾根に出たときは「やったー」という気分になる。尾根の途中にある一本杉は絶好の休憩ポイント。ここでコーヒーを入れるのが楽しみで上がる。小ピークをいくつか超えるとクマン岳の山頂だ。広い山頂は眺めもいい。ここで昼食を取るハイカーも多い。広い分だけ多人数グループの時は古鷹山よりも好都合。古鷹山へはさらに尾根を進むこととなる。いったん舗装路の林道に出る。古鷹への尾根道は少しずれているが、看板が出ている。再び尾根道を進むが、今度は階段が多い。最後に岩場の階段を上がると、そこは古鷹山の山頂。多くの海軍将校や海上自衛隊員が鍛錬のために登った山だ。眼下に海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校)を見ると、海の男の鍛錬がしのばれる。古鷹の山頂から下山ルートは複数。鎖場を下りて、鞍部に出てすぐに切串道への看板。ここを下りると切串に戻れる。兵学校方向へ行くにはもう少し進んで、奥小路(おくしょうじ)へ下りよう。ここは整備された道で歩きやすく時間も短い。小用へ下りるには、いったん三角点のピークへ向かう。ただし、この道はあまり人が通らないので道迷いしやすい箇所もある。
全部で約5時間~6時間のルート。島の山を漫喫できるルートだ。晴れた日には、中国山地(広島県最高峰恐羅漢山、四国最高峰の石鎚山(中四国九州の最高峰でもある)も見える。
広島宇品港からフェリー乗船。切串港からスタート
切串港西沖桟橋の真南にある道を進む。入口には小さな縦の看板がある。15分ほど住宅街の中を進む。目印は自動販売機。
やがて住宅は途切れるが、そこから山に向かって伸びる道を進む。ここにも看板有り。お墓やいちじく畑の横を通る。
登山口の看板が出てくる。ここからは急登が続く。
尾根に出るまでは、ずっと続く。休みながら登ろう。
尾根に出ると、看板がありますので、これに従って歩く。ここからは尾根を歩きます。クマン岳の山頂に出るまで、小さなピークをいくつか超えます。
ところどころで展望が開けるところがあります。写真は広島の五日市・廿日市方向が見えます。手前の島は、広島市南区の似島。安芸古富士が有名な山で、こちらも多くのハイカーが登る山です。遠くは大峰山、極楽寺山などが見えます。
運がいい日は、広島県最高峰「恐羅漢山」が見えます。
尾根道沿いには、ところどころ大岩があります。写真もその一つ。小熊岩と呼んでいますが正式な名ではありません。
クマン岳頂上(399.8m)。展望が開けるフラットな頂上です。学生の頃、登った時は、とんでもなく木と草が生い茂る山頂でしたが、地元住民の山好きな夫婦が切り開き、現在のような頂上となりました。
クマン岳山頂を過ぎて、さらに尾根道を進みます。ここからは古鷹山山頂を目指します。途中でに出てくる岩は「ホタテ岩」。ここからは江田島湾が一望できます。江田島湾の内側を地元では「江田内(えたうち)」と呼んでいます。
いったん、尾根道は、舗装した林道に出ます。クマン岳から来たら、約50m登ったところに古鷹山の道標が見えます。
ここから古鷹山への尾根道が続きます。
尾根道をひたすら歩くと約30分で古鷹山山頂です。山頂からは江田島湾、海上自衛隊第1術科学校が見えます。よく晴れた日には四国の石鎚山が見えることもあります。
古鷹山頂からの下山ルートには、鎖場がありますのでご注意ください。
低山であっても、こうした岩場は3点支持で登りましょう。
尾根に出た後、約200m進むと分岐に出ます。尾根沿いに進むと三角点のピークに出て、小用港へ下ります。奥小路下山道から下りると、奥小路(海上自衛隊第1術科学校近く)に下ります。
奥小路登山口
奥小路登山口の前に、バス停があり、ここから小用港へ行くことができます。ただし、ここは便数が少ないので、少し登山口前の道を約10分下りたところにある、術科学校前バス停からの方が便数は多いです。海上自衛隊第1術科学校前にはコンビニ(ファミリーマート)、無料休憩所兼喫茶のふるさと交流館があります。